小学校での英語教育が本格化し、将来を見据えて幼児の頃から英語に触れさせたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
でも、
「幼児期から英会話を始めるメリットって本当にあるの?」
「どんな教材を使えばいいの?」
こんな風に悩んでいませんか?
実は、幼児期は英語を習得するのに最適な時期なんです!
この記事では、元幼児英会話講師の筆者が、幼児期の英語学習がもたらすメリットやデメリット、また自宅で簡単にできる英語学習法をご紹介します。
子どもの早期英会話教育について関心やお悩みのある方は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
幼児英会話学習のメリットとデメリット
子どもに英会話を習わせたいけれど、実際にどのくらいの効果があるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
以下に幼児期の英会話学習で得られるメリットと、早期に英会話学習を取り入れる上で起こりうるデメリットをいくつかピックアップしてみました。
メリット
メリット①英語力向上と将来の選択肢の拡大
幼児期の英会話学習で得られるメリットの1つ目は、英語力の向上と将来の選択肢が広がることです。
幼児期は、言語習得のゴールデンエイジと呼ばれ、脳が言語を吸収しやすい時期だと言われています。
特に、発音器官が柔軟なため、ネイティブに近い発音で英語を習得できます。
つまり、幼児期から英語に触れることで、
●英語の音に慣れ、自然な発音を身につけることができる
●語彙力や文法の基礎を固めることで、将来の英語学習の土台を築くことができる
●英語力が向上すると、単に学校のテストの点数が良くなるだけでなく、海外旅行や留学、グローバルな企業への就職など、将来の選択肢を広げることにも繋がる
というメリットが生まれるのです。
このように、英語力の向上と将来の進学や就職において、大きなアドバンテージとなります。
メリット②コミュニケーション能力の向上
幼児期の英会話学習で得られるメリットの2つ目は、コミュニケーション能力がアップし、何事にも積極的に向き合えるようになることです。
英語で簡単なあいさつや会話をしたり、英語の歌を歌ったりする経験を通して、積極的にコミュニケーションを取ることの楽しさを学ぶことができます。
また、異文化の人々と交流する機会が増えることで、相手の気持ちを理解し、自分の考えを伝えるというコミュニケーション能力も養われることも大きなメリットですね。
メリット③多文化理解とグローバルな視野の育成
幼児期の英会話学習で得られるメリットの3つ目は、多文化理解を深めることができ、グローバルな視野を養えることです。
英語圏の文化に触れることで、異なる文化や価値観を理解し、多様な考え方を受け入れることができるようになります。
これは、グローバルな社会で生きる上では今や欠かせない能力です。
また、世界のニュースや情報を英語で得ることで、世界の出来事にも興味を持ち、広いグローバルな視野を養うこともできます。
メリット④論理的思考力や記憶力の向上
幼児期の英会話学習で得られるメリットの4つ目は、論理的思考力や記憶力が向上し、脳の発達促進に繋がることです。
英語学習は、新しい言葉を覚えたり、文法の規則を理解したりする過程で、脳を活性化させると言われています。
また、英語でコミュニケーションをとるためには、状況に応じて適切な表現を選ぶなど、問題解決能力も求められます。
このように、幼児期から英会話学習を取り入れることで、論理的思考力や記憶力が向上し、更には、問題解決能力も高まることが期待できます。
メリット⑤自己肯定感の向上
幼児期の英会話学習で得られるメリットの5つ目は、自己肯定感が向上することです。
英語で何かを表現したり、外国人の前で話したりする経験を通して、大きな達成感や自信を得ることができます。
この「自分にもできる!」という経験が、自己肯定感を高めることにも繋がります。
このように、幼児期からの英会話学習は、子どもに数多くのメリットをもたらしてくれます。
デメリット
一方で、幼児期からの早期英語学習には、以下のようなデメリットも指摘されています。
順にみていきましょう。
デメリット①日本語発達への影響の可能性
起こりうるデメリットの1つ目は、日本語の発達が遅れる可能性があるということです。
英語学習に力を入れるあまり、日本語の習得が遅れてしまう可能性があります。
特に、家庭で日本語を話す機会が少ない場合、この傾向が強まることがあります。
デメリット②子どもへの学習負担
起こりうるデメリットの2つ目は、子どもへの学習負担が生じることです。
英語学習が子どもにとって負担となる場合もあります。
特に、無理に学習を進めたり、厳しく叱責したりすると、英語に対する苦手意識が根付いてしまう可能性があるので注意しましょう。
デメリット③経済的負担
起こりうるデメリットの3つ目は、経済的負担が発生するということです。
英会話教室に通わせたり、教材を購入したりするなど、費用がかかる場合があります。
このように幼児期からの英語学習は、メリットとデメリットの両面を持っています。
大切なのは、メリットを最大限に引き出しつつ、デメリットを最小限に抑えることです。
メリットとデメリットをよく比較し、ご家庭の状況に合わせて慎重に判断していきましょう。
幼児英会話学習の適切な開始時期
では、具体的にいつから、どのように英語学習を進めていけばよいのか、それぞれの年齢別の特徴と英語学習の取り組み方についてみていきましょう。
年齢別の開始目安と取り組み方
0歳~2歳
0歳~2歳の時期は、遊びを通じた自然な英語導入を意識しましょう。
【0歳~2歳の時期のポイント】
●強制せず、楽しむことを最優先
●短時間で集中力が続く範囲で実施
●親子のスキンシップを兼ねた活動を心がける
【取り組み方】
●英語の童謡や手遊び歌を日常的に取り入れる
●絵本の読み聞かせを1日5-10分程度行う
●英語の映像を見せながら一緒に真似をする
3歳~5歳
3歳~5歳の時期は、基礎的な英語学習の導入をしていきましょう。
【3歳~5歳の時期の特徴】
●言語習得能力が最も高い時期
●恥ずかしがらずに発音できる
●好奇心が旺盛で新しい言葉を吸収しやすい
【取り組み方】
●週1-2回の英会話教室への通学
●20-25分程度のオンライン英会話レッスン
●フォニックスを使った基本的な発音学習
開始時期検討の重要ポイント
英語学習の開始時期に関しては、「できるだけ早い方がいい」という考え方もありますが、始める時期は一概に決めることはできません。
以下に開始時期を検討する際の重要なポイントを4つあげています。
子どもの様子をしっかりみる
まずは、子どもが英語に興味を示しているか、無理なく学習に取り組めるかなどを考慮しましょう。
子どもの興味がないときに強制的に学習を強いる形になるとトラウマになり、かえって英語が嫌いになってしまうこともあります。
家庭環境を整備する
継続的に家庭での学習時間を確保できるのか考えましょう。
また家族全体で子供の英語学習を積極的にサポートできる体制があるのかも重要です。
費用負担を考える
英語学習を始める際には、何かと費用がかかってきます。
月々の学習費用の見通しを立てたり、教材費などの初期投資にかかる費用も考慮する必要があります。
日本語の発達状況も考慮する
英語学習に力を入れるあまり、日本語の発達が遅れてしまう可能性も考えられます。
基本的な日本語コミュニケーションが取れているか、母語の発達に遅れがないかなど、日本語の発達状況も確認しましょう。
効果的な学習方法
幼児期の英会話学習において、効果的な学習法を紹介していきます。
学習方法①英会話教室に通う
学習方法1つ目は、英会話教室に通うことです。
英会話教室は、プロの講師から直接指導を受けられるため、正しい発音や自然な表現を学ぶことができます。
また、他の子供たちと一緒に学ぶことで、競争心や協調性を育むことも可能です。
さらに、定期的に同じ先生やクラスメイトと顔を合わせることで、安定した学習環境が得られるのも魅力ですね。
学習方法②オンライン英会話
学習方法2つ目は、オンライン英会話で学ぶことです。
オンライン英会話は、自宅で気軽に、好きな時間にレッスンを受けられるというメリットがあります。
世界中の講師からレッスンを受けられるため、多様な英語に触れることができるのもおすすめポイントです。
また、マンツーマンレッスンが中心のため、子どものペースで学習を進めることができます。
学習方法③英語の絵本を読む
学習方法3つ目は、英語の絵本を読むことです。
英語の絵本は、幼児が楽しく英語に触れることができる最高の教材です。
絵を見て単語を覚えたり、読み聞かせを通して発音を学んだりすることができます。
また、親と一緒に絵本を読む時間は、子どもにとっても特別な時間になりますよね。
絵本の選び方のポイントしては、
●子どもが興味を持つような、絵がカラフルで楽しいもの
●英語のリズム感を掴みやすい、繰り返しのフレーズが多いもの
●簡単な単語や短い文章のもの
を選ぶのがおすすめです。
学習方法④英語の歌を歌う
学習方法4つ目は、英語の歌を歌うことです。
英語の歌は、楽しく英語を学べるだけでなく、リズム感や音感を養うのにも効果的です。
リズミカルなメロディーに乗せて英語を聞くことで、自然と英語の音に慣れ、正しい発音を練習できます。
また体を動かすのが好きな子どもなら、歌いながら体を動かすのもより一層楽しく学習できるでしょう。
英語の歌の選び方のポイントしては、
●子どもが好きなキャラクターの曲や、子ども向けの簡単な曲
●同じフレーズが何度も出てくる曲
を選ぶと良いでしょう。
学習方法⑤英語の動画を見る
学習方法5つ目は、英語の動画を見ることです。
英語の動画は、動きの伴う視覚的な情報と音声情報を同時に得られるため、より効果的に英語を学習できます。
英語の動画の選び方のポイントしては、
●子ども向けの英語のアニメ
●英語の歌の動画
●英語の絵本読み聞かせ動画
を選ぶのがおすすめです。
学習方法⑥英語で語りかける
学習方法6つ目は、英語で語りかけることです。
日常の生活の中で、親が子どもに英語で語りかけることは、自然な英語学習に繋がります。
たとえば、子どもの好きなおもちゃの名前を英語で言ってみたり、"What color is this?" "How many?"など、日常でよく使う簡単な質問を英語で聞いてみたり。
大好きな家族からの語りかけは、何よりも楽しく英語を学習できる機会になるでしょう。
学習方法⑦英語でゲームで遊ぶ
学習方法7つ目は、英語のゲームで遊ぶことです。
英語のゲームは、遊びながら英語を学べるので、子どもが飽きずに続けることができます。
主なゲームの種類は下記の3つです。
●カードゲーム: 英単語やフレーズが書かれたカードを使って、様々なゲームを楽しむことができます。
●ボードゲーム: ボードゲームを通して、英語でコミュニケーションをとる練習ができます。
●アプリ: 英語学習用のアプリには、様々なゲームが用意されています。
子どもの興味のあるゲームを一緒に探して、親子で楽しく取り組んでみてください。
まとめ
この記事では、幼児の英語学習の効果や、具体的な学習方法について解説しました。
幼児期に英語を始めることで、お子様の未来は大きく広がります。
幼児期の英語学習は、楽しく継続できるかどうかがポイントです。
様々な方法を試して、英語学習を習慣化できるようなお子様に合った学習方法を見つけてあげてください。
ぜひ、この記事を参考に、お子様と一緒に英語学習を楽しんでくださいね。